取材レポート
2023.12.27

テクノフェアで発見!福井の企業が提供するデジタル化支援ツール

2023年10月19日・20日に福井県産業会館にて開催された「北陸技術交流テクノフェア」は、全国各地から180を超える企業・団体が出展しました。今回は、福井市内の出展者2社の、企業のデジタル化推進を後押しするツールについてご紹介します!


株式会社三栄商会(福井市問屋町2-62)
常務取締役 石間 光太郎さん

 

株式会社三栄商会は、「相談できるコンプレッサー屋さん」として、空気圧縮機の販売や設置に加え、メンテナンス業務を行っています。単に機械の故障に対応するのではなく、60年間のノウハウをもとに省エネ提案も行い、補助金申請の手伝いもしています。

テクノフェアでは、IoTの「Kobelink(コ ウベリンク)」とエアー漏れを探知する「エアリークビュアー」を展示されていました。「Kobelink」はコンプレッサーに付属させることができ、リアルタイムの稼働状態、故障時にメールで自動通知する機能や消費電力などの月報を自動作成してくれます。こちらを活用すれば、機械故障や電気消費が増えた原因を事前に把握することができるため、安心稼働+省エネに繋がります。

「Kobelink」を活用すれば、リアルタイムに消費電力量をグラフ化するため、消費量
が増えた場合は「設備に異常があったのでは?」と推測することができます。

 

「エアリークビュアー」は機器のカメラを設備に向けるだけで空気が漏れている箇所を素早く特定することが可能。エアー漏れ量も把握でき、無駄なエアーの削減に効果を発揮できます。

石間常務は「カーボンニュートラルにも寄与できる」デジタルツールとしてPRしていました。

 


大電産業株式会社(福井市春山1-6-15)
エンジニアリング事業部 信組 保彦さん(右)
岡本 隆史さん(左)

 

大電産業株式会社は、電気・通信・制御のエンジニアリング商社です。導入する機器の選定からソフト・ハード設計、現場での試運転までワンストップで対応し、工場の省人化・省力化やIoT導入による見える化等をサポートしています。

初出展となった今回のフェアでは、ロボットアームのデモンストレーションを行っていました。今回は部品等の仕分け工程の自動化について実演されていました。この産業用ロボットの先端部には力覚センサーが搭載されており、水の量によって重さが異なる赤・緑・青に色分けされたボトルを、重量別に感知・仕分けして、指定されたラインまで運んでいました。

力覚センサー搭載ロボットアーム。
重さが異なるボトルをアームが掴んだ際に重量を感知して各ラインに移動させます。

 

人手不足や働き方改革の影響もあり、ものづくり企業からの生産設備・製造工程の自動化に関する相談は、ここ数年、特に増えてきているとのことです。岡本さんからは「産業用ロボットにはプログラミングの知識が必要で、難しい設定を覚える必要があると敬遠されてしまっている方も多い。当社では、ロボットやIoT機器の導入に際し、一貫したご支援をさせていただくので、工場の生産性向上に向けた第一歩として気軽に相談して欲しい」とお話しいただきました。

 


今回のテクノフェアには、慢性的な人手不足問題の解決や働き方改革への対応、現場での生産性向上に繋がるようなデジタルツールが多く展示されていました。


自社課題の解決や更なる業務効率化に向けて、次回(2024年10月17日・18日)もぜひご来場ください。

【テクノフェア公式ホームページはコチラ】https://www.technofair.jp/