福井市の松浦機械製作所さんではDX推進室を立ち上げており、令和2年9月頃から動画制作に注力しています。動画を視聴してみると、どれもハイクオリティですが、撮影から編集まですべて自前で行っているそうです!どうやってやっているんだろう・・・ということで同社DX推進室へ訪問してきました!
DX推進体制の統括責任者も務める松浦勝俊社長(左)にもご同席いただき、松浦悠人室長(右)と一緒にお話を伺いました。
海外顧客との取引が多い同社では、コロナ禍によって「自社工場まで足を運んでもらう」というこれまでの営業スタイルがとれなくなりました。そこで、営業マンからの提言もあり、動画制作を開始、新たな営業ツールとして活用しています。
同社がはじめに動画撮影に使用していたツールはもともと持っていた①スマホ、②サブスクリプション(定額料金制)の編集ソフトだけとのことです。しかも始めた当初はカメラワークであったり、集音に関するノウハウもなし。松浦室長によると「はじめは感覚で出演者(社長や従業員)の立ち位置を微調整したり、あとはYouTubeで公開されている工場見学動画を参考にしたりして、ノウハウを蓄積していきました」とのことです。また、「セリフも暗記していたので、何度も撮り直ししていましたね。おかげで今では社長も私も少ないリトライで撮れるようになりました」と笑っていました。
次第に動画の撮影・編集にも慣れてきたため、自分たちが使いやすい機材を揃えたようです。最近ではワイヤレスピンマイクやプロンプター(透明な板の下にモニターを設置し、文字を反転させて原稿を映し出す電子機器)、ジンバル(スマホを固定し、手ブレを防ぎながらカメラの向きを一定に保つことができる機材)などを購入しています。
いきなりハイスペックな機材を集めるのではなく、まずは低コストのものでチャレンジして、要領を得たら必要なものにコストをかける、という手順を踏むのが大切そうですね。
動画は松浦機械製作所さんのYouTubeチャンネルにて公開されていますので、ぜひ一度ご覧ください。